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設立趣意

一、

産業、経済にその効果が直結する部門だけでなく、一般に閑却されている人間各自の物的以外の福祉につながる自然科学の発展、特にその未開発または発展の遅れている精神医学、身体障害関係の医学などの研究を助成する。

二、

天然資源が極めて稀少なわが国の国策、国是は、人的資源に待つほかはない。知、徳、体三位一体として、質的に優れた人材を多数に造習する以外に日本の国是はない。幸に日本人は、資質優れた人種であり、これのみがわが国のもつ唯一、かつ、永遠の資源である。それ故に、これを有効に発展し、生々化育することが絶対必要である。わが国現下のこの面に対する施策は、国策として年々発展をとげつつあるが、個人として、また民間法人としてこの面に対する関心の少ないのは、遺憾である。われわれは、この点に考えるところあり、教育の機会均等、逸材の開発をすることによって将来社会に有用の人材を育成する。

三、

かくて民族の永遠につながる発展を期し、また、不幸の人生を一人でもこの世から救い出し、世の一隅を照らし、現下の日本に一点の光明を点じようとするものである。現在は、微々たる一灯に過ぎないが、将来力のおよぶかぎり、この事業を発展させるために努力、邁進を続ける覚悟である。